• リストラティブヨガとは

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    「リストラティブヨガ」は、セラピー要素の強いヨガです。寝るまえに基本のポーズを行うことで、不眠の悩みから解放されたという声も多く聞きます。思わず寝てしまうほど心地良いといわれるリストラティブヨガは、心身をリラックスさせ、ゆったりとした時間を過ごすことができるでしょう。ここでは、リストラティブヨガの魅力とその効果についてご紹介します。 ●リストラティブヨガの特徴 リストラティブヨガは、「プロップス」(補助道具)を使ってポーズを行うヨガです。心身を深くリラックスさせ、心地良さを優先し、積極的なリラクゼーションを重視します。背骨や内臓に対し、プロップスを使いながら適度な前屈や圧迫のポーズと解放を繰り返すことで、血流を促進させます。なお、リストラティブヨガの「リストラティブ(restorative)」とは、英語で回復や修復を意味します。リストラティブヨガで使用されるプロップスは、以下の物が代表的です。 ・ボルスター:円柱、または長方形のクッションや枕のような形で、柔らかく体を支えてくれます。 ・ブランケット:柔らかな肌触りの毛布です。折りたたんで体の下に敷くことで、負荷がかかるのをやわらげることができます。 ・サンドバッグ:数kgの重さがあるため、体にのせて使うことでポーズをとる際に、支えとして安定をもたらしてくれます。 ・ヨガストラップ(ヨガベルト):手足の支えとすることで、負荷がかかりすぎることなく安定的にポーズをとることができます。タオルなどでも代用可能です。 こうしたプロップスで体を安定させることで、ポーズを長く保つことが容易になります。リストラティブヨガのポーズは、ほぼ横になって行うものが多く、1ポーズにつき約20分など、長い時間をかけてホールドします。全身の疲労回復はもちろん、精神の不調も回復する、常に心地良さが最優先されるヨガです。 ●リストラティブヨガの効果とメリット リストラティブヨガは、ポーズを長い時間ホールドさせることで、ストレスを軽減し、健康を促進させます。そのリラックス効果から、セラピー療法として取り入れられることもあります。 慢性的なストレスや内臓の緊張を、元の健康な状態に導き、同時に脳の動きを沈静化し、完全なリラクゼーションを作り出します。プロップスを積極的に使うことにより、完全なリラックス状態を作り、効果的に内臓を刺激します。深い休息は筋肉を伸ばし、心拍数や血圧を低下させ、体のコリや歪みも軽減します。リストラティブヨガでは、伸び・圧迫・ねじりといったポーズを行うことで、関節の歪みが解消されて背筋が伸びていきます。ヨガのあとは、姿勢が良くなったという声も多く聞かれます。 また、ポーズを保持した状態でゆっくりと呼吸を行うことにより、精神を深く安定させることができます。体がリラックスすることで脳は瞑想状態となり、自分自身の内面に意識が向かうことでネガティブな感情から解き放たれるといった効果も期待できます。寝るまえにリストラティブヨガを行うと、緊張した体がリラックスし、自律神経のバランスが保たれるため、安眠にも効果があるとされています。
  • ヴィンヤサヨガとは

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    「ヴィンヤサヨガ」は、一体化した呼吸とポーズに意識を向け、ポーズを止めることなく行うシークエンスにフォーカスしたヨガです。「現在のヨガ」でもあるヴィンヤサヨガを修練することで、ヨガを通して人生を大きくとらえる視点を養いながら、強い筋肉を持った体と、精神の安定の両方を身に付けることができます。ヴィンヤサヨガの特徴と効果、代表的なポーズについて取り上げながら、その魅力をご紹介します。 ●ヴィンヤサヨガの特徴 ヴィンヤサヨガは、運動量が最も多いといわれる「アシュタンガヨガ」から派生したヨガです。アシュタンガヨガに自由な創造性を加えてアレンジしたもので、呼吸と流れ(シークエンス)を重要視しています。連続してポーズをとっていくので、運動量もあります。ヴィンヤサという単語は、サンスクリット語の「配置する」を意味する「ンヤサ」と「特別な方法」の接頭語である「ヴィ」を組み合わせた造語です。その意味は、「呼吸と、動きを伴った特別のアーサナ(ポーズ)による、流れるような構成(シークエンス)」。呼吸と動作の一体化と、途切れることなく一連のポーズを行うことを大切にしています。一つひとつのポーズを意識的に実践していくことで、強い体と安定した精神を持つことができるとされています。 ●ヴィンヤサヨガの効果とメリット 「太陽礼拝」のシークエンスを中心にポーズが組み込まれるヴィンヤサヨガは、始まりから終わりまで呼吸を意識することが重要です。呼吸を安定させながら一連の動きを行うことで、自然との一体感を覚え、心を安定させる効果があります。また、連続的にダイナミックなポーズをとることで、インナーマッスルを鍛える効果もあります。運動量が多く、発汗や血液・リンパの循環を促し、デトックス効果が期待できます。ヴィンヤサヨガは、そのルーツとなった「アシュタンガヨガ」とは異なり、インストラクターによる独自性が高いプログラムとなります。動きを重視するシークエンスなのか、瞑想を重視するシークエンスなのかなど、目的に応じたインストラクターを選ぶことが大切です。 ●ヴィンヤサヨガの代表的なポーズ ヴィンヤサヨガの代表的なポーズ(シークエンス)に、「太陽礼拝」があります。 太陽礼拝のポーズは、ヴィンヤサヨガの基本となるものです。流れるように複数のポーズを行うシークエンスによって、交感神経を刺激し、感覚を覚醒させ、エネルギーが心身に満たされるとされています。 太陽礼拝のポーズに慣れないうちは、一連の動きを止まらないように行うことが難しいかもしれません。しかし、何度も練習していくうちに筋力がつき、呼吸とポーズが一体となることを感じながら、リラックスして動くことができるようになるでしょう。
  • 陰ヨガとは

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    「陰ヨガ」は、人々の体と精神の深部に働きかけるヨガです。陰陽のバランスを調整し、リラックス効果が高いため、筋力強化や美容目的など、運動量の多い「陽」のヨガを行っている方にもおすすめです。 陰ヨガの特徴 陰ヨガの特徴は、ひとつのポーズを3分から5分、深い呼吸とともにゆっくりと保持することです。深い呼吸とポージングは、体と心をリラックスさせる働きがあり、セラピー要素の強いヨガとされています。運動量が多く筋力アップの効果が見込める「陽ヨガ」(アシュタンガヨガやパワーヨガ)と組み合わせて、筋肉や関節の柔軟性を高める効果も期待できる陰ヨガを取り入れている方も多いようです。陰ヨガのルーツは、中国の思想である「陰陽五行思想」にあります。陰陽五行思想は、自然と調和した生活が心身の健康をもたらすとする考え方です。忙しくアクティブな生活を続けていると、「陽」のエネルギーが強くなり過ぎ、バランスが悪い状態になりがちです。陰ヨガは、陽に傾いている心身のバランスを「陰」のエネルギーで整え、リラックス状態へ導くことができるとされます。 陰ヨガの効果とメリット 陰ヨガがもたらす効果は、心身のバランスです。陰陽五行思想に基づいて構成されている陰ヨガを行うことで、普段の生活で欠けてしまいがちな陰のエネルギーを高め、落ち着きを取り戻すことができます。1990年代に流行した「陽ヨガ」は、美容や体力、筋力をつけることを目的としたポーズが多く、アクティブな要素を持ったヨガです。そのため、心身のエネルギーを高め、運動量が増えて活動的になります。しかし、このような「陽」のエネルギーが高い状態が続くと、刺激に対して敏感になり、ストレスや疲労を感じやすくなってしまいます。そこで、陰ヨガを取り入れることにより、疲れて凝り固まった精神をリラックスさせ、同時に体の組織も柔軟にしていくことができるのです。心身を緩めることを目的としている陰ヨガは、ポーズを保持するあいだは瞑想状態になりやすいことも特徴です。頭を空っぽにして呼吸や体に集中することで、ストレスでざわついた心に落ち着きが生まれ、高いリラックス効果が期待できます。深い呼吸で筋肉の力を抜いていくことで、靭帯や腱、筋肉の表面を覆う「筋膜」など、関節周りの柔軟性が高まり、関節の可動域を広げます。関節の動きが良くなると、ほかの運動でも体の動きがスムーズになります。また、関節の柔軟性が高まることで、血液やリンパの流れが良くなり、美容にも良い影響をもたらすことが期待できます。
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